曹操、龐統の計に乗る 鉄鎖で船を連ねる
龐統は曹操の陣営で厚遇されていた。ある日、龐統は曹操に「北軍の将兵は水に慣れておらず、船酔いで倒れる者が続出しております。これを解決するには、船と船を鉄鎖でつなぎ、板を渡して、まるで平地のようにするのが最善です」と進言した。曹操は大いに喜び、即座に実行を命じた。翌日、数百隻の戦船はすべて鎖で結ばれ、大型船の上には幅広い板が敷かれた。馬や兵士がその上を歩いても、揺れることはなかった。曹操は「これで我が軍は長江を渡り、江南を平定できる」と大笑いした。しかし、程昱は「もし火攻めに遭えば、逃げ場がなくなります」と危惧したが、曹操は「冬場は西北風ばかりで、我々は西北に陣取り、敵は南にいる。もし火攻めをすれば、逆に彼ら自身が焼かれるだけだ」と一笑に付した。