隆中にて天下三分の計を論ず
孔明は劉備を茅舎の中に招き入れ、天下の情勢を分析した。「曹操は百万の兵を擁し、天子を奉じて諸侯に臨んでいます。これに敵対することはできません。孫権は江東に三代にわたって拠り、地勢は険しく、民心も離れていません。これは味方につけるべきであり、攻めるべきではありません。将軍は帝室の冑であり、信義が四海に行き渡っています。荊州は用武の国であり、益州は天府の土。この二つの地を取り、天下の変に備えれば、霸業は成り、漢室は興るでしょう。これが天下三分の計です。」劉備は深くうなずき、孔明の智謀に感服した。劉備は固く請うて孔明を軍師とし、茅舎を出て天下のために尽くすことを誓った。